給食の食べ過ぎは太る?肥満だった娘の幼稚園での食生活
わたしの娘は1歳後半から小学校入学直前まで肥満でした。
幼稚園入園前から食生活の改善をし、幼稚園での生活を通じて、その問題が徐々に解消されていく兆しも見えていました。
→娘の1歳半~幼稚園入園直後までの肥満について書いた記事はこちら
娘は食事習慣や運動習慣を身につけ、健康を取り戻しているように思えました。
ところが、幼稚園の給食が再び肥満の課題となることは、正直、私にとって予想外過ぎる出来事でした。
解消されつつある肥満がまさかの幼稚園給食によってまた、わたしを悩ませることになるのです。
この記事では、幼稚園児の娘の肥満にどのように立ち向かい、成長と学びがあったのか。
そして給食と肥満という二つのテーマについて語ります。
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幼稚園児の肥満解消の兆候と幼稚園生活
娘が1歳後半に差しかかったとき、わたしは娘の健康について深刻に悩んでいました。
それは、娘のカウプ指数が「太りすぎ」の範囲に入っていたことです。
この時点で、わたしは様々なアプローチを試していました。
食事内容を見直しバランスの取れた食事を心がけ、無理の無い程度に遊びながらの運動を取り入れしました。
結果として、カウプ指数は徐々に下がっていき、幼稚園入園後には「太りすぎ」から「太り気味」とに変わっていきました。
肥満問題が改善されていく兆しを感じながら、娘は幼稚園では年中さんに進級しました。
娘が通っていた幼稚園では年中さんになれば、体操の時間が始まり、運動量も増えるので娘の肥満解消は目前かと思っていました。
しかし、年中に上がってから、何故か再び娘が太り始めたことてしまったのです!
娘が通っていた幼稚園では毎月身体測定があったのですが5月の測定で0.7㎏、6月の測定でもまた0.8㎏…とたった2ヶ月で1.5㎏の増加が!
これまでの経験から日々の食事には気を使い、運動量が少なかった日は散歩や公園で運動を増やしたりと、わたしなりに娘の身体には気を使っていたはずなのに何故…??
実母や姉に相談してみるも「子供の体重が急に増えるときは身長がグッと伸びる合図、身長が追いついて自然と肥満は解消される」との回答。
インターネット上でのQ&Aサイトの同じような質問をみても同じような回答がいくつかあったため
とうっすら思っていました。
しかし、6月の身体測定から1ヶ月足らずで肥満の原因が発覚するのです。
給食と食べ過ぎ
娘の通っていた幼稚園の給食は、年少まではお弁当型の給食で、園児全員同じ大きさのお弁当箱に入った給食が配られます。
よく食べる園児も小食の園児も同じ量が配られるので、よく食べる子は物足りないし小食の子はたくさん残してしまうという感じですね。
この給食の配膳方法が年中さんになって変わったのです。
幼稚園で配られるお弁当型の給食の中身はご飯の部分が空いており、中身はおかずのみ。
お米は先生が園児が食べられる量を配膳するというスタイルに変わりました。
それぞれの子供にとって適切な量の食事が取れるようになり、食品ロスも減る。
幼稚園側にとっても食べ足りない園児にとってもすごく良い方法に変わりましたよね。
しかし、この新たな配膳スタイルの給食がわたしを悩ませることになるのです。
1学期の個人懇談の日、担任の先生から驚きの一言が告げられます。
そう、先生からは娘が給食のご飯を毎日最低でも2杯はおかわりしていることを伝えられたのです。
普通に考えれば分かることでした。
娘は大食い。
お腹がいっぱいであっても食べ物が目の前にあると食べたくなるのです。
給食の配膳スタイルが変わることは事前に聞いていたのですが、これまえ「おかわり」が無かった給食だったのでおかわりの事はすっかり抜けていたのです。
幼稚園のお弁当型の給食は半分がおかず、半分がお米。
給食の献立表を見ると1食500カロリー弱。
500カロリーの内、200カロリーがお米だったとしたら…。
毎日、幼稚園給食で最低でも900カロリーは取っているという計算に!!!
えーっと!4歳児の平均摂取カロリーは1250~1300ほど!
2杯おかわりした日の給食はだいたい900カロリー、3杯おかわりした日の給食なら1100カロリーほど!!!
朝ご飯と夜ご飯合わせて700カロリーほど食べていたとしたら…。
余裕でカロリーオーバーしてるー!!!
「給食は栄養バランスを考えているから太らない」、「お昼ご飯であればしっかり動けば太らない」そんな言葉も聞こえてきそうですが…。
給食でも食べ過ぎればしっかり太ります!!
給食の食べ過ぎで太った!解決策を考える
娘の食べ過ぎが明らかになった後、私は娘の食べ過ぎとしっかりと向き合わなくては!と思いました。
当時の夫は「子供は必ず自然と痩せるから対策はしなくて大丈夫」という考えだったため、肥満に対しての協力は期待できませんでした。
そのため、家庭内で娘の健康を守るための取り組みは、わたし1人で立ち上げなくてはなりません。
最初の一歩として、娘に直接おかわりは1回までと厳しく伝えました。
しかし、娘は必ず2杯以上のご飯をおかわりし、その習慣はなかなか変わりませんでした。
お腹がいっぱいになっていても食べたがる娘にとっては、目の前に食べ物があるのに食べないという考えが無かったんでしょうね。
次は、給食までにお腹が空きすぎるから食べ過ぎてしまうのかな?と考え、朝の準備が終わってから登園バスが来るまでの時間に、野菜サラダをたっぷりと食べさせてみました。
…が、こちらも効果が得られず。
幼稚園の担任の先生に相談していたのですが、食べたがる子供に対して制限をかけることが難しいという先生の説明を受けました。
先生は配膳の量を少し減らすことで対応しようとしてくれましたが、結局おかわりの回数には変化が見られませんでした。
おかわりの制限が難しいことは本当に良くわかります。
親のわたしですら「食べたい!足りない!お腹空いた!」と泣かれると「本当に足りないのかな?」と感じてしまうほどですもの。
(しかし、お腹ははち切れそうにパンパンになっている)
なかなか効果は得られませんでしたが、この問題に取り組む中では「担任の先生に相談すること」はとても重要なのだなと実感しました。
幼稚園の担任の先生は、娘の肥満について対策を考える意欲を示してくれました。
幼稚園側が上手く「対策」出来なくても「報告」してくれることで、家庭内での対策を考えることもできたのです。
再びの挑戦
もう何をしてもダメなのかと思うこともありましたが、もう一度娘の肥満問題に向き合うことを決めました。
これは、給食のおかわりをもう一度、我慢することから始まりました。
ダメ元で、寒天ゼリーを購入し、ルールを作りました。
給食のおかわりを1回までに我慢できたら、帰ってきてからゼリーを食べてもいいという約束です。
意外なことに、このルールが効果的で、娘は給食のおかわりを1回までに我慢できる回数が増えてきました!
先生からも、この変化が報告されました。
さらに、おかわりを2杯以上した日は夜ご飯でお米は必要が無いと感じたので、2杯以上おかわりをした日は夜ご飯のお米を無くし、おかずのみにしました。
このルールを作った事で、娘は自分の身体に合った食事量を徐々に見つけていったようです。
年長に進級すると、おかわりをしない日も増え、自然と適切な食事習慣が身についてきました。
現在、小学生になった娘は、規定の食事量より少し多めに食べることがありますが、成長曲線の通常範囲(太り気味寄りではありますが)に戻り、肥満の問題は解消しつつあります。
娘の食生活をみていて感じた事は、食べる量にも「慣れ」があるように感じます。
大食いに慣れてしまうと、お腹が苦しくなるまで食べてしまわないと気が済まなくなるし、規定量で食事を終わらせるようにすれば規定量でも物足りなさを感じなくなる。
「たくさん食べる」はとてもいい事ですが「食べ過ぎる」は肥満への第一歩ですよね。
まとめ
幼稚園での給食体験を通じて、肥満や健康の問題に直面したとき、幼稚園の協力とサポートがとても心強かったです。
実際に効果は得られなくても「話を聞いて貰える、対策しようと考える努力をしてくれている」ということで幼稚園への信頼もとても強く感じました。
肥満や健康の問題に悩んでいる家族に向けて、ひとつアドバイスできることがあるとしたら一人で頑張ろうとしないでほしいということ。
家族からの協力が得られなかったわたしにとって、相談相手を幼稚園にしたことで心が折れずに頑張れたのだと思います。
近くに相談できる相手がいない場合でもこの記事の事を思い出して、子供の肥満に悩むのはあなただけでは無いという事を思い出して欲しいです。
このまま上手くいけば、幼稚園在学中に肥満は解消されそう!